自閉症スペクトラム障害ー療育と対応を考える
平岩幹男
岩波新書 1401
●目次●
まえがき
序 自閉症スペクトラム障害(ASD)とは
1 自閉症の診断
2 発達障害
◆コラム1 「育て方が原因なのでしょうか?」
第2部 療育の基本
4 言葉を話せなくても療育がある
5 療育の考え方
6 さまざまな療育方法
7 診療の現状
◆コラム2 「ASDはふえているのですか?」
第3部 高機能自閉症への対応
8 社会生活のためのトレーニング
9 就園と就学
10 思春期から成人期まで
11 そのほかのヒントとまとめ
◆コラム3「ASDの遺伝子は見つかっていますか?」
参考図書
あとがき
★感想★
文庫本だけあって、内容がとても細かく説明されているので、最初に読む本というよりも、もっと詳しく知りたい人向けの本だと思う。だからと言って、読みにくいわけではなく、具体的な文献や例なども多く、より深く知ることができる。
特に、高機能自閉症についての対応について、いろんな具体的な方法が書かれている。こういうアプローチ方法もあるのかと、実行できるかは別として参考になる。ここまで具体的な対応が書かれている本はなかなかないと思う。
私がこの本で考えさせられたのは…
娘ちゃんは高機能自閉症に当たるのではないかと思うので、この筆者のような専門家に出逢いたいと思った事やまだ日本にはSST(社会生活訓練)をやってくれるところは少ないこと。調べてみたが、個別プログラムを組んでくれるところはお値段がとても高いということ…。
この本を参考に…お小遣い帳をつけてみたり、交換日記(3行日記)をやってみたい。なかなか同世代の子と関わりたいと思えるようになるには親の力だけでは難しいので、まずは先生と信頼関係を築き、学校で過ごす時間を増やし、同世代の子と関わる機会を増やす事、急がす慌てず、褒めて、進めて行く事を改めて思う。