ハルルコ…成人スティム病の私と自閉症スペクトラムの娘

成人スティム病の私と発達障害の娘の日々

本レビュー HSCの子育てハッピーアドバイスHSC=ひといちばい敏感な子

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子 

著者 明橋 大二

イラスト 太田 知子

発行所 株式会社 1万年堂出版

以下、目次引用

 

●目次●

プロローグ

アーロン博士との出会い

1 他の子とちょっと違う?

  HSCとは、どういう子どもでしょう

2 HSCかどうかを知るための、23のチェックリスト

コラム HSCを「敏感すぎる」とした時点でネガティブなレッテル貼りが始まっています

3 よく泣いたり、眠らなかったり……

       こんな赤ちゃんは、HSCかもしれません

4 HSCは「治す」ものではありません。

  「自分らしさ」を伸ばしていきましょう

コラム 「大胆派(非HSC)」と「慎重派(HSC)」生き残るには両方のタイプが必要です

HSCチェックリスト

5 ひといちばい敏感な子には、4つの性質があります

コラム 疲れを訴える子どもが増えていますー

 敏感で、気の利くHSCは、疲れやすいのです

6 ひといちばい敏感な子の中に、外交的な子が約30%います

7 育てにくい子は、長い目で見れば、心配のない子です

コラム 「子育てで困ったことがない」は、ちょっと心配

8 「甘やかすからわがままになる」というのは間違いです

9 幸せな人生の土台は「自己肯定感」です

コラム 自己肯定感は、自分のいいところも悪いところも、受け入れられて育つもの

10 HSCが、自己肯定感を持ちにくい4つの理由

11 敏感な子がイキイキと伸びるために親ができること

12 ひといちばい敏感な子の自己肯定感を育む大切な10のこと

13 「この子はこの子でいいんだ」境界線を引くと、子どもは、伸び伸びと成長します

14 すでに持っている、子どものいいところに目を向けましょう

15 HSCの特性は、見方を変えれば子どもの長所の表れです

16 白か黒かではなく、グレーを認めると、人生はぐっと楽になります

17 お母さんからの質問①

「ママ、怒るから泣いちゃう」と子どもが言います。でも、私は怒っていません

18 お母さんからの質問②

無理をさせたくないので学校を休ませると、周りから「甘やかしている」と言われます

19 ひといちばい敏感な子に必要なのは、「先生は自分の味方」という安心感です

コラム HSCは新たなレッテル貼りではありません。一人一人の子どもを理解するヒントに

20 子どもたちへのメッセージ

ひといちばい敏感な特性に気づくことで、自分らしく生きることができます

 

●感想●

漫画の部分も多く、とてもわかりやすいですし、親の不安な気持ちに寄り添ってくれる本だと思います。うちの娘は発達障がいもあるのですが、HSCの要素もあるようなので、最初はHSCだと思っていました。検査を受けたところ、自閉症スペクトラムとの判断を受け、驚きとショックを受けたことを思い出します。

 この本でも簡単にHSCと自閉スペクトラム症の違いについても書かれています。自閉スペクトラム症は、人の気持ちに関しては、気づきにくい、空気を読むのが苦手。HSCは、人の気持ちを察することに、ひといちばいたけているそうです。うちの娘は人の気持ちを察することに長けている部分があるので、どちらの要素もあるように思います。

 子どもに対する姿勢として、HSCでも、自閉症スペクトラムでも通ずるところがあると思います。その子の気持ちやペースに寄り添うことの大切さは同じだと思います。そういう意味でもこの本を読むのは勉強になると思いました。